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ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記

英国ロンドンのケンブリッジオーディオがいま注目だ。 英国流儀のバジェットハイファイを体現した魅力的なCDプレーヤーやプリメインアンプはもちろん、ブルーレイプレーヤーでも注目モデルが登場したからだ。 ここでは、そのケンブリッジオーディオと同じグループ会社に属するモダンショートの訪問記をお届けする。(HIVI編集部) 

*本コンテンツは月刊HiVi2010年12月号に掲載された記事をもとに制作されたものです

筆者:山本浩司

 

2010年夏に登場したケンブリッジオーディオのユニバーサルBDプレーヤーAzur(アズール)650BDは、じつに興味深い製品だ。

SACD/DVDオーディオのマルチchソフトを含むすべての12cmハイファイディスクが再生でき、しかもアナログのマルチch出力を用意し、俊敏な動作を実現したうえに、使い勝手もきわめてよく、10万円を切る価格を考えると画質・音質のよさも一驚に値する。 つい最近まで日本の大メーカーの独壇場と思えた価格帯のAV機器で、ここまで完成度の高い製品を発売した海外メーカーはぼくの記憶にない。

 

 

 3ブランドを有する英国最大のオーディオメーカーに属する ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記

ケンブリッジオーディオの社屋はロンドン東部のダウンタウン、ウォータールーにある。こんな都会のど真ん中にオフィスがある海外オーディオメーカーはまず珍しい。まずマーケティング担当のポール・マッソン氏から聞いた同社の沿革と現況について述べよう。

 

ケンブリッジオーディオの創業は1968年。文字通りケンブリッジ大学のオーディオ好きの学生たちが始めたブランドだが、1994年に英国企業「オーディオパートナーシップ」が同社を買収、ロンドンに社屋を移す。オーディオパートナーシップのオーナーの一人は、英国で「リッチャーサウンド」というオーディオ/AV販売店を手広く営むジュリアン・リッチャー氏である。

 

99年にオーディオパートナーシップは、英国のスピーカーメーカー、モダンショートを傘下に収め、その頃から市場を広く世界に求めて大きく発展、今では 70カ国にケンブリッジとモダンショートの製品を輸出しているという。その他、同社はマルチルーム&AVコントロール・システムでカスタムインストール市場を中心に展開しているオーパスというブランドも所有しており(日本では未発売)、オーディオパートナーシップは、この3ブランドの売上総額で、今では英国一の規模のオーディオ専業メーカーに成長している。

 

ロンドン・オフィスで働くのは現在85人、うちエンジニアは約30人。ここで企画、R&D(開発・設計)、マーケティング業務を行ない、生産は中国で。ロンドン・オフィスのスタッフが現地に常駐してクォリティ・コントロールに努めているという。

 

 

 

多機能ネットワークプレーヤー発見。早く日本で体験したい。

では、ロンドン・オフィスでいくつかの興味深い新製品を見つけてきたので、その情報をお伝えしていこう。

 

・・・・・NP30はネットワークオーディオの入門層にもお勧め

ケンブリッジオーディオの新製品でまず注目したのは、ネットワークオーディオプレーヤーのNP30だ。 NAS(ネットワーク接続HDD)やPCに収められたデジタルファイルを読み出すプレーヤーで、デジタルメディアレンダラー機能を有しており、iPodなどのWi-Fi機器でのコントロールが可能だ。

リンのDSやヤマハのNP-S2000と同コンセプトの製品ということになるが、本機の筐体はきわめてコンパクトで、じつに可愛らしい。 価格もリンやヤマハの製品よりも安く設定されているようだ。 採用されているDACチップはウォルフソン製で、96kHz/24ビットまでの非圧縮のWAVと可逆圧縮のFLACファイルに対応する。 実際にその音を聴かせてもらったが、なるほどメカレス・ネットワークプレーヤーならではのS/Nのよい、クリーンなサウンドが印象的だった。 本格化するネットワークオーディオの入門層にお勧めできる注目プレーヤーであることは間違いないだろう。

 

・・・・・ケンブリッジオーディオのニューコンセプト製品、Minx

もうひとつ、ケンブリッジオーディオのニューコンセプト製品として注目したいのが、Minx(ミンクス)と呼ばれるアクティブスピーカー。 Minx名は、「Minimalist appearance,Miniature size,Extraordinary performance and Extreme power」から採ったという。 つまり「ミニマル・デザインのミニチュア・サイズで、驚くべき音とパワーを実現した」製品ということになる。 本シリーズはサテライトスピーカーとウーファーモジュールで構成されるアンプ内蔵スピーカーシステムで、もちろん5.1chシステムに発展できる。

 

サテライト用スピーカーに使われているのは、英国NXT社の最新ユニット。 NXTのスピーカーは、小型のアクチュエーターで平板を分割振動させて音を発生させるというもので、アクリル板などと組み合せたPC用スピーカーがこれまでもにもいくつか発売されている。 振動板をピストン動作させるのではなく分割振動させるため、超高域まで周波数レンジが伸びていることと放射特性がきわめて広いことがその特長だ。 Minxに使われているアクチュエーターはその最新版とのことで、平板の後ろに置かれるのではなく、超小型のエンクロージャーに収められている。 ウーファーモジュールは、磁気回路を持たないドロンコーンを持たせたパッシブラジエーター・タイプ。3サイズが用意されており、それぞれ内蔵するデジタルアンプの出力が異なる。

 

2基ドライバータイプのサテライトスピーカーと最大サイズのウーファーモジュールを組み合わせた5.1chシステムを聴かせてもらったが、見た目を大きく裏切るスケール感の豊かな伸びやかな音を奏で、われわれ取材陣を驚かせた。 試聴室の中を歩き回って聴いてみたが、なるほどNXTスピーカーらしく、どこで聴いても音質が大きく変化せず、音圧もあまり落ちない。 これは、家族や友人などと数人で楽しむことの多いホームシアター用システムとして大きなメリットだろう。 ぼくは「BOSE LSシリーズに強力なライバルが出現したな」という実感を抱いたのだった。

 

・・・・・同社の今後の動向から、ますます目が離せない!

NP30、Minxともに近い将来日本市場に投入されることになると思うが、まさに時宜を得たこのふたつのニューコンセプト製品は、大きな話題を呼ぶことになるだろう。 その他、まだここで詳細を述べることはできないが、開発部門を統括するテクニカル・ディレクターのマシュー・ブランブル氏から、同社大ヒット製品であるUSB入力付D/AコンバーターのDAC MAGICで協業を始めたスイスのオーディオ・アルゴリズム研究集団<アナグラム・テクノロジーズ>との共同開発高級機器のプランなど興味深い話を聞いた。

 

なにはともあれ、今回の取材でケンブリッジオーディオという会社は、予想をはるかに上回る技術開発力と商品企画力を持った集団だということがよくわかり、同社の今後の動向をしっかりウォッチしなければ、と心に誓ったのだった。

 

ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 James Johnson-Flint ジェームス ジョンソン フリント   ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 Matthew Bramble マシュー ブランブル  

ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 Dominic Backer ドミニク ベイカー

 James Johnson-Flint    Matthew Bramble    Dominic Baker
Founder   Technical Director   Acoustics Business Unit Director
 オーディオパートナーシップの創業者でオーナーの一人、ジェイムズ・ジョンソン氏。 取材陣をあたたかく迎えてくれた。    ケンブリッジオーディオのテクニカル・ディレクター、マシュー・ブランブル氏。 様々な技術的アイデアを生み出す同社のキーパーソンだ。    タンノイやフォーカルでの設計経験を持つドミニク・ベイカー氏。 彼はつい数ヵ月前にオーディオパートナーシップに入社したという。 本文中で紹介しているMinxを担当した
         

ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 Paul Masson ポール マッソン

  ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 Greame Foy グレーム フォイ    
Paul Masson   Greame Foy    
 Director of Business Development    Head of Acoustic    
 ビジネス部門を率いるポール・マッソン氏。 ケンブリッジオーディオとモダンショートの関係を説明くださった。    モダンショートの設計主任であるグレイム・フォイ氏。 いかにも英国人技術者らしい知的な雰囲気。    

 

 

ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 ヘッドオフィス

 (写真・左) 

エントランスにはケンブリッジオーディオとモダンショートのトップエンド・モデル、Azur840C/840AとPerformance 6が飾られている。

 

 (写真・右) 

開発セクションでのひとコマ。 他社のモデルを含むさまざまなコンポーネンツが並んでいる。

 

 

 

 

ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 Minxミンクス スピーカー

 (写真・左下) 

X200と呼ばれるMinx(ミンクス)の最小サブウーファーとサテライトスピーカー。 右隣にあるiPod touchとの比較でそのコンパクトさがおわかりいただけるだろう。

 

(写真・右上) 

Minxのサテライトスピーカーにはドライバー1基と2基の2種類のタイプがある

 

 

 

ケンブリッジオーディオCambridgeAudio モダンショートMordauntShort イギリス訪問記 NP30ネットワーク id100 ipodドック

(写真・上)

イーサネット端子経由でのWAVやFLACなどのデジタルファイル再生に対応する、期待のネットワークプレーヤーNP30。 最高96kHz/24ビットまでのハイレゾ音源再生が可能で、日本で早くその音を体験してみたいと思わせるモデルだ。 無線LANにも対応。

(写真・下)

iPadを載せたケンブリッジオーディオの最新dockのiD100とNP30をUSB 接続した状態。 NP30はLAN入力の他、USBやS/PDIF入力も持ち、デジタルセンター的に使える。その意味ではマランツNA7004にいちばん近いコンセプトの製品だ。

 

 

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