![]() |
|||
![]() |
高品位なカンチレバーと、丸針を採用したE1、E2は、エントリークラスのカートリッジを使用しているユーザーのアップグレードとして最適です。E3では精巧な楕円針を採用しており、レコード溝からさらに多くの情報と一層のディティールを読み取ります。MM型カートリッジで良質なモデルをお探しのお客様にお勧めです。 3機種はGoldringらしいシンプルで飽きの来ないデザインでまとめられています。ベース部のカラーリングはそれぞれ、E1=レッド、E2=グリーン、E3=バイオレット。本体部の引き締まったブラックと相まって価格を超えた高級感の演出にも成功しています。 |
■ レコード原盤の製造過程は、旋盤でレコードを切り出した後、左右45度のV字型形状をした一本の溝を作り、そこにステレオ信号を記録していきます。従来のMM型カートリッジは、垂直に巻かれた2つのコイルの間に配置された1つの大きなマグネットを用いてステレオ信号を拾っていました。この仕組みではクロストークを生じさせ、限られたステレオセパレーションしか実現できません。この事実を解消するためGoldring E Seriesのカートリッジは、特殊なデュアルマグネット構造を採用しました。
マグネティック・ダブレックス・テクノロジー(二重化磁気技術)は、対となるピックアップコイルとのみ連動する、カッターヘッドの構造と等しく45度角に傾斜した2つの軽量マグネットを搭載しています。これによりE Seriesカートリッジはカッターヘッドと幾何学的に一致した動作をする事が可能となり、正確にレコード溝をトレースします。一層優れたステレオセパレーションと、より正確なサウンドステージを実現しました。
■ E Seriesのサウンドを決定づける技術はそれだけではありません。レコードを読み取る針の角度(アジマス)は、優れたパフォーマンスを実現するために、レコード盤に対して並行である必要があります。誤った角度での再生は、不安定なチャンネルバランスやクロストークの増加、ステレオサウンドステージ減少の原因となります。しかしエントリーからミドルクラスのアームを使用するユーザーにとってアジマス調整は非常に困難な課題でした。だからこそカートリッジ本体の出荷される際の正確なアジマス調整は極めて重要となるのです。E Seriesカートリッジはカンチレバー固定に一般的な固定ピンではなく、特別に設計された調整ネジを採用しています。生産時にミクロレベルでの調整が可能となるため、E Seriesは完璧なアジマス調整を行われた状態でユーザーの手元に届くのです。
このプリセットアジマスを用いたことで、特別な調整をせずともクロストークはすでに最適化されており、カートリッジを確実にセッティングすることができます。上記グラフはE3カートリッジのクロストーク特性のグラフです。 アジマス値に対するクロストークの変化を表しています。アジマスの最適角度は、表中の赤線と緑線が交わる値であり、これは同時にクロストーク値(青線)が最小となる値でもあります。
●型式:MM型 |
●コイルインダクタンス:400mH ●スタイラス:接合丸針 0.6mil(E1,E2) 接合楕円針 0.3×0.7mil(E3) ●カンチレバー:カーボン(E1)/アルミニュウム(E2,E3) ●垂直トラッキングアングル:20° ●取り付け穴間隔:12.7mm ●重量:6.9g |