About Bronze Series 6G
Made for You
20年前の発売以来、数々の賞を受賞し、この価格帯におけるクラスリーダーの地位に立つBronzeシリーズ。遂に6世代目を数えることとなったこのシリーズは、Monitor Audioの豊かなノウハウをモダンなタッチで描き出す新たなマスターピースです。
Monitor AudioはトップエンドのPlatinumからMonitorまで実に7シリーズを抱え、ユニットを含む全てのパーツを自社内で製造できる総合メーカーです。総合メーカーの利点のひとつは、ハイエンドスピーカーのために生み出された新技術を自社開発だからこそ後続のシリーズに搭載できるという点が挙げられます。Bronzeシリーズは、シリーズを通して蓄積された技術と極めて高いコストパフォーマンスにより、Monitor Audioを代表するバリューシリーズであり続けてきました。
第6世代のBronzeシリーズは、上位機種の技術に加えて独自の新たな魅力が加わりました。ツィーターに導入された放射特性をコントロールするUD(Uniform Dispersion)ウェーブガイド。ウーハーに導入されたDCM(Damped Concentric Mode)テクノロジー。それぞれ全シリーズを通して初となった技術を導入し、C-CAMユニットのパフォーマンスはさらに向上しました。
また、デザインは一新されフロントバッフルのリッチなサテン・フィニッシュをベースとし、質感もグレードアップ。
加えてラインアップには、Dolby Atmos®イネーブルドスピーカーである Bronze AMSを追加。センター、FX、ウーハーと組み合わせて、マルチチャンネルのエントリースピーカーとしても完璧な布陣です。クラスの枠を完全に超えたサウンドクオリティと造形の美しさをぜひお試しください。
Features
■25 mm C-CAM(Ceramic-Coated Aluminium/Magnesium) Gold Dome Tweeter
Bronzeに採用されるGold C-CAMは再生周波数こそ兄貴分であるSilverにわずかに及びませんが、奏でられるサウンドはMonitor Audioに期待する高域そのものです。New Bronzeでは、新たなブレイクスルーとしてUD ウェーブガイドを新搭載。このガイドは、放射特性をコントロールしツィーターのパフォーマンスを最大限発揮します。また、通気口を設けたハウジングは、マグネット外周を流れる空気の通り道を確保し、不要振動の低減と優れた減衰特性を実現。結果、クロスオーバー付近の歪みが減少し、高い磁束密度を持ったネオジウム・マグネットと相まって、高精度でリニアリティの高い高音域再生を実現します。加えてバックカップの剛性も高めており、前機種より4kHz以下の帯域の高調波歪みを37%低減しています。
■UD (Uniform Dispersion) ウェーブガイド
1.均一な放射特性
ツィーターの音域全体においてフラットで優れた放射特性を実現。「スウィートスポット」から角度がある位置でもトーンバランスが変化せず、リスニングポジションの柔軟性が得られます。
2.タイム・アライメントの改善
UD ウェーブガイドにより、ツィーターのボイスコイルをフロントからより深い位置に設置することが可能になりました。ツィーターとBass/Midドライバーは、水平線上でより近い位置での設置が可能になり、ユニット間のタイム・アライメントが改善。マルチウェイスピーカーの弱点を克服しています。
3.指向性の向上
UDウェーブガイドにより、優れた放射特性を実現しながらより低い帯域の再生が可能になりました。そのため前世代に比べクロスオーバー周波数を低くすることが可能になり、クロスオーバー付近の帯域の指向性を向上させています。
■C-CAM Bass/Mid Drivers featuring Damped Concentric Mode Technology
アルミ・マグネシウム合金の表面にセラミック硬化処理を施したC-CAMドライバー。この”強くて軽い”ドライバーは、そのコーンの振幅範囲全てに至るまで、高いリニアリティを実現しています。New Bronzeではコーン形状を新たに見直し、直線部を持った円錐状に加工。ダイアフラムのブレイクアップ・ポイントによって生じる共振のポイントをコントロールし、優れた減衰特性を実現。歪みとカラーレーションが劇的に減少しました。また、FEA (有限要素解析) モデリングを用いた、新開発のDCM (Damped Concentric Mode) テクノロジーにより、コーンとエッジの接合面の形状を最適化。ダイアフラムの振幅に対するダンピング特性が著しく向上しました。”速く動き、速く止まる”上位機種譲りのアキュレートなレスポンスに磨きをかけています。
■Cabinet Bracing & Single Bolt-Through Driver Design
15mm MDF材による頑丈なキャビネットを採用。最も剛性を必要とし、ユニットが直接取り付けられるフロントバッフルは21mmとしています。ブレース(支柱)はキャビネット全体に最適に配置され、壁面を伝う不要な振動を減少させます。ユニットは従来同様、リア側からテンションロッド1本で固定するシングルボルト方式を採用。ドライバーに均等のクランプ力が掛かることで正確な動作が可能となる画期的な技術です。ボルトが無い美しいフロントバッフルと共に振動を抑制し、ノンカラーレーションにも大きく寄与しています。
■HiVe II Bass Reflex Port
上位機種でも実績のあるHiVe II ポートを採用。ピストルの砲身内を銃弾が通る際の動きと同じ効果を狙って設計されたオリジナル・バスレフ構造です。ポート内に刻まれた溝が放射される空気の乱流を減少させ、効果的に気流を加速。ポートノイズの減少と共に、低域の高速なレスポンスに貢献します。
■Other Topics
スピーカーターミナルには、高品質金メッキターミナルを使用しています。グリルは音響透過性に優れ、取り外しが簡単なマグネットグリルを採用しています。またトールボーイの脚部には、頑丈なスチール製アウトリガー・フィートを新採用。より高い安定性を獲得しました。スパイクとラバー・フィートを選べるクレバーな2way設計で、スピーカーを設置する場所を選ばず利便性にも配慮しています。