PRIMAREの技術 UFPDとPFCとは
UFPD (Ultra Fast Power Device)
これまでClass-Dアンプやスイッチング電源はHi-Fiオーディオとしてのクオリティを問われた際、音質面で不利だとされてきました。これは歪みが発生する最も大きな要因の一つである出力部のフィルターを、適切なフィードバックによってコントロールできない事によって、スピーカーのインピーダンス変化が音質面に悪影響を及ぼすからです。
トランスを使用したA級やAB級アンプ等とは違い、スイッチングアンプで微小信号の増幅を行うのは非常に困難です。しかしこのUFPDはフルレンジフィードバックを可能とする技術で全帯域にわたって変動の無い様、常に26dBのフィードバックをかける事で、パルス出力の歪みをほぼ完璧に排除し、さらに安定した出力を取り出す事に成功しました。
「過電流」 「クリッピング」「非常に速い音の立ち上がり」等の、アンプに起きているあらゆる現象を正確に把握してフィードバックを行い、安定的にアンプをコントロール。フィルターの出力変化を正確に感知して、全帯域にわたってその変化に対応します。この正確な全帯域でのフィードバックコントロールにより周波数、スルーレート、大きなインピーダンスの変化にも順応し、全周波数帯域においてどのようなスピーカーであっても安定・正確なドライブを可能としているのです。
UFPD回路はディスクリートで構成。スイッチング回路とその後のフィルターを2段で構成するのではなく、ひとつのデバイスでアンプ回路とフィルター回路を搭載。これにより高速かつ広帯域で負荷変動に影響されないフィードバックが可能となり、超低歪で非常に正確な再生を実現しました。
また、クリーンでピュアな音質を獲得しただけではなく、内部パーツの縮小化にも貢献。外観イメージとシャーシサイズの拡大の必要なく、アップグレードモジュールキットを設置出来る様になりました。
PFC (Power Factor Control)
UFPDと共に電源回路に採用された独自技術Power Factor Control。
Power Factor(力率)の制御によって電源電流がメイン電圧と同一周波数・同一位相の正確なサイン波になる様に制御し、高調波や電磁波妨害を低減。
PFCを搭載したPrimareのアンプと同じ電源に接続される他の機器にも影響を与えないように設計されており、クリーンな電源環境を生み出し、システム全体での電源環境の向上を実現します。