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音を楽しむということ(Saori)

突然ですが、弊社のYouTubeチャンネルでは毎週金曜日の18時に動画をUPしております。(チャンネル登録お願いします!)
先週の金曜日(1/23)にも動画がUPされたわけなのですが、この動画を見ていて思い出したことがあるので、今回はそれについて書きたいと思います。

動画はこちらからどうぞ

先週の動画はオーディオ評論家の土方久明先生と弊社のたいせいの対談の模様をお届けしたのですが、その中で音楽好きの人をどうオーディオの世界とリンクさせるかといったようなテーマが途中で出てきました。
動画の24分あたりで土方先生が「音楽が好きでオーディオに入ってきた人たちにセンターで頭を動かさずに聴けってなかなか言えない」というようなことを仰っていました。
この発言を聞いて思い出したのが、昨年オタイオーディオさんと岐阜市にあるCAFFE&BAR aLFFoさんと共同で行った「音楽酔拍」というイベントでの光景です。

一旦話は飛びますけれども、動画で二人も話していましたが現代においては本当に趣味となり得るものが多くて、ピンポイントでオーディオを趣味に選ぶ方は昔と比べてかなり減っていると思います。
そして何より、そもそもこの世界を知らない人が非常に多いと思っています。
かくいう私もその一人。

昔から音楽は大好きです。
色々なジャンルの音楽を聴きますが、肝心の機材はMaxでミニコンポ止まり(学生時代に流行りましたので)、ポータブルスピーカーやカーオーディオばかりです。
ですので、ナスペックに入社するまではオーディオの素晴らしさというものをそもそも知らなかったのです。

私の中では「音楽が好き→いい音で聴きたい」という考えが生まれたことはなかったです。
しかし今は「好きな曲がこんなにいい音で聴ける、目の前で演奏しているような音で聴ける」ということを知ってしまいました。
だから、この感動はぜひ多くの方にも知っていただきたいのです。
動画では「音楽好き≠オーディオ好き」というような話も出てましたが、オーディオが音楽を聴くためのものである以上、「音楽好き≒オーディオ好き」にはなり得るのではないかと個人的には思っています。

飛んだ話がすっかり長くなりましたが、そんな思いもあって「音楽好きな人にオーディオを知ってもらうため」のイベントをやりたいと、入社当初から思っていました。
それがついに実現したのが先ほど紹介した「音楽酔拍」というイベントです。
イベント会場はCAFFE&BAR aLFFoさん。
何を隠そう、現在弊社のHPの音楽情報コンテンツ「Music Lounge」でコラムの連載をしてくださっているDJ Motiveさんのお店なのです。
自然と音楽好きの人が集まってくる場所です。
そういう方々に色々なジャンルの音楽を弊社取り扱いの製品で聴いてもらおう!というコンセプトのイベントでした。

恐らく弊社が取り扱っているようなオーディオ機器で聴くのは初めてというお客様の方が多かったと思います。
トークショーなど一通りを終えた後はリクエストタイムに移りました。
私も自分のコーナーも終えほっと一息ついたところだったのですが、リクエストが後を絶たないのです。
自分の持ってきたCDだったりレコードだったり配信だったり、次から次へとリクエストの嵐です。
そして聴こえてきたのが「この機材で聴くならあの曲じゃない?」などといった「音」へのこだわり。楽しみ。
「やっぱり音楽好きな人はオーディオを楽しめるじゃん!!」って思った瞬間でした。

そして一番印象的だったのが、冒頭でも書いた「光景」です。
それがこちら。

スピーカーの前に座り込んで音に身を任せるこの姿を見て、私は感動していました。
音を楽しんで気持ちよくなって、それに身を任せて。
もちろん、しっかりセッティングして正しい位置に座って正しい姿勢で聴けば、その機材の最高の音が聴けるでしょう。
でも、そうじゃなくても音楽は、オーディオは楽しめる。
だってこの二人は音楽もオーディオもどちらも楽しんでいるように見えます。
その先に突き詰めた「音」があるのならば、やはり最初はこれでいいのだと思うのです。
というか、別にずっとこうやって聴く人がいてもいいと、私は思います。
楽しみ方は人それぞれです。音楽も、オーディオも。

じゃあその先にオーディオにお金をかけてもらえるのか、となるとそれはまた昨今の価格高騰の問題があったりして難しいのかもしれません。
ただ、この素晴らしい文化を広めていくはずの私たちが、凝り固まった考えでその間口を狭めたくないなと改めて感じた出来事でした。
もちろん、その機材の魅力を最大限に引き出す方法をお伝えするのも我々の大切な仕事だとは思っています。

動画を見てそんな気持ちを思い出したので、残しておこうと思いブログにしました。
長々と読んでくださってありがとうございます。

NASPEC

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