■オーディオ回路の大きな変更点
1)オーディオ信号が入力から出力に行く間にNHB-108 model one は6 つのトランジスターを通って増幅していましたが、さらなる簡略化を実現し、NHB458 では3 つのトランジスターのみを使用して増幅しています。 NHB-108 model one の回路を更にシンプルな構造にする事は不可能だと思っていましたが、9 年の開発とリサーチ期間が不可能を可能にしました。 このNHB-458 に搭載されたハイクオリティの新回路はNHB-108 model one を越えるスピーディな再生を実現し、透明感、ダイナミクス、低歪率、等をより高い次元へと引き上げました。
2)「SCNP darTZeel network」回路を通してのネガティブフィードバックは、出力段のDC ドリフトを最小限に抑えることができる先進的な回路です。
3)XLR バランス入力はアクティブバランス形式を採用しています。アクティブバランス形式の採用により、よりよい周波数特性と音の純度が得られました。
4)パワートランスを2kVA の大型トロイダルトランス(4kVA 以上を維持) 1 基を搭載して安定した電源を確保。 ダイナミックなパワーを保持します。
5)蛍光ディスプレーとモニター回路用予備パワーは、専用の小型トランスから電源供給されます。小型トランスはメインのオーディオ用パワートランスに影響の無い様に配置され、アナログ回路とデジタル回路間の電磁波が発生しません。
6)darTZeel の新設計の保護回路ですが、今までのアンプに採用していた保護回路より優れた設計になっており、音質を劣化せずアンプ保護に大きく貢献する設計です。
■darTZeel の先進的モニター回路
darTZeel のデビュー作品であるステレオパワーアンプ NHB-108 model one は出力段のシングルプッシュのみの設計でしたが、それでは出力の制限があります。
大電力が発生しても なるべく少ないパラレルプッシュにて出力を引き出すために、darTZdeel は先進的な内部チェック回路を作り、そのチェック回路により電流の大きさに応じてシングルプッシュから2~4つのパラレルプッシュまで使い分けて駆動しています。
このようにソフトウェアで出力段のパワートランジスターの並列駆動をなすべく少ない数で駆動する様にしていますが、大きな信号が入って来た場合はフル並列(4パラレルプッシュ) でスピーカーに対して十分な電流を供給できるようにしています。
SCR と呼ばれる方式により この出力段の4パラのパワートランジスターは 非常に近くに配置されており、特殊なハイブリット銅による熱結合で効率的な熱管理を行い電流バランスの調整等を行い、ハイパワー出力時でもにじみのないクリアーな音をスムーズに出すことが出来ます。
ディスプレイパネルに表示される、リアルタイムのRMS 出力消費の表示、リアルタイムの ピーク出力消費の表示、リアルタイムの ピーク温度上昇の表示、リアルタイムの 平均温度上昇の表示 等、アンプの内部動作をチェックする回路はかつてないほど多岐にわたっており、これらのリアルタイム測定は、出力段においてシングルプッシュから2~4つ のパラレルプッシュまで並行して出力するデバイスの数を最小限にする事で、darTZeel の哲学である「シンプル」を実現します。
■NHB-458 のシャーシ設計
NHB-458 モノブロックパワーアンプは最高のパフォーマンスを発揮する為、パーツ1 つ1 つに至るまで厳選されており、シャーシを組み立てる際に使用するネジは極端に少なく、アルミニウムとガラスボードの組合せの緻密な設計となっております。
CNC によって超精密に加工されたアルミニウムシャーシのパーツと電磁波対策を考慮に入れた強化ガラスボードを、卓越した技術者達によって丁寧に組み立てられる事によりシャーシ全体で非常に優れた振動対策を実現。
キャビネット自体の共振をほぼゼロにする事で外部の振動によるノイズを完璧にシャットダウンします。
1)ディスプレーが取り付けられるアルミ製フロントパネルは、CNC で精密加工され30mm 厚(NHB108 model one の倍) に及ぶ非常に剛性があるパーツになります。
ま たシャーシ全体のパーツはフロントパネルと同様に超精密にCNC 加工されたアルミニウムのパーツで組み立てられており、この超精密に加工されたパーツ1つ1つによって組み立てられたNHB-458 は、あたかも融合したかのようにフィットし優れた剛性を実現し、音質に悪影響を与える外部の振動をほぼ完璧に遮断します。
2)NHB-458 の非常に大きなトランスを支えるアルミ製プラットフォームは、3 種類の寸法の伸縮自在の硬質樹脂製サスペンションによって支える構造になっています。(プラットフォームは輸送時等の移動用にはネジで固定する仕組みに なっており、使用時には取り外します。)
3 種類の寸法のサスペンションはプラットフォームに搭載されたトランスの中央重心の周りに分布しており、45 ~ 65Hz の間の振動と機器自体から発生するハムノイズを吸収する様にチューニングされています。
サスペンション3 本のトータルの浮遊量は25 キロ以上にも及びますが、このサスペンション形式の実現は非常に高い精度が求められ、darTZeel にとってこの形式を採用する事は挑戦となりました。
3)NHB-458 モノブロックパワーアンプは最高のパフォーマンスを発揮する為、パーツ1 つ1 つに至るまで厳選されており、シャーシを組み立てる際に使用するネジは極端に少なく、アルミニウムとガラスボードの組合せの緻密な設計となっております。
CNC によって超精密に加工されたアルミニウムシャーシのパーツと電磁波対策を考慮に入れた強化ガラスボードを、卓越した技術者達によって丁寧に組み立てられる事によりシャーシ全体で非常に優れた振動対策を実現。
キャビネット自体の共振をほぼゼロにする事で外部の振動によるノイズを完璧にシャットダウンします。
サイドパネルはの強化グラスボードで磁気の影響を受けません。 デビュー作品のステレオパワーアンプNHB-108 model one から採用していた形式で、グラスボードの採用により金属と電源トランス間等に電流を誘導する固有の磁気ループが発生しません。 これにより磁気の内部干渉が減少し、清んだ透明感ある音に貢献します。
■NHB-458 の背面構造
入力端子はアンバランス端子、バランス端子、BNC 端子の3 種類が使用可能となっています。
オーディオ信号を電流ベースで行う50ΩBNC 接続は、外部の干渉、内部の損傷なくオーディオ信号を伝送します。
開発者のHervé Deletraz (エーベ・デレートラ) 氏は、darTZeel プリアンプNHB-18NSとの高いマッチングにより、NHB-18NS の使用を強く推薦しています。