■ 4種類の洗浄方法
操作方法は非常に簡単。タンクに6リットルの水を入れたら、5分間の稼働でクリーニングは終了します。汚れ具体などによって、4通りの洗浄方法が用意されています。6リットルの水でおよそ30~50枚のクリーニングが可能です。
①水による洗浄:ほとんどの場合は水道水で問題ありません。強力な超音波が汚れを確実に落とします。
②精製水による洗浄:市販の精製水でクリーニングするとより強力な洗浄力を発揮します。
③レコードは新品の時にこそクリーニングが必要です。生産過程で塗布されるグリスや剥離剤などは、お客様の手元に届いた時点でも残っています。このような自然ではない汚れは残念ながら超音波だけでは取りきれません。 ①②に市販の100%のイソプロピル・アルコール を少量30ml入れる事で、これらを確実に取り除く事ができます。アルコールを全体に馴染ませるための試運転モード (およそ1分半)も搭載。もちろん新品のレコード以外をアルコール入りの状態でクリーニングしても問題ありません。(※初期のLPやSP盤などシェラックが原料に入っている盤にはアルコールは使用できません)
④KA-RC-1の強力な洗浄でも、長年蓄積した汚れなどは取り切れない場合があります。その時には付属の特殊クリーニングスプレーと山羊毛を使った専用ブラシを使って、レコードから汚れを浮かせます。力は必要ありません。軽く円を描くようになぞるだけで大丈夫です。十分に馴染ませたら、その後、再度マシンにかければ完璧なクリーニングが完了です。
以上の4種類の洗浄方法で、新品のレコードも、古く汚れのひどいレコードも完璧なクリーニングを行う事が可能です。
※シュラック盤でなくても、古いSPやLPには、小さなヒビ(クラック)などが入っている場合あり、このような盤を超音波で洗うと、割れるなど破損する可能性があります。古い盤を洗浄する場合は上記をご理解の上、自己責任にて洗浄を行うようお願いいたします。
■ 完璧なクリーニングのための拭き上げ作業
世の中にあるクリーニング・マシンの最後の工程は様々です。しかし、枚数を重ねる事で汚れが付着するパッドの問題や、浮いた汚れが盤面に戻ってしまう不安など、どれも決定的とは言えないのが現状です。それぞれメリットとデメリットがあり、意見の分かれる所ではないでしょうか。
超音波によって剥がされた汚れを完全にレコードから取り去るには、「新品のクロスで、手作業によって拭き上げる」しかない、とカーマス・オーディオは考えています。本当に完璧に仕上げたいのなら、新しいクロス(不織布)で、自らの手で仕上げるしか方法はないのです。もちろん少しの手間は掛かります。しかし、カーマス・オーディオが、KA-RC-1で完璧なクリーニングを行った後、ユーザー様の手によって最後に仕上げる方法を採用しているのは、全て音質を優先した結果なのです。
■ 抜群のメンテナンス性
どんなに素晴らしいクリーニング・マシンも、何年も使っていると内部には汚れがたまっていきます。ここで大切なのはメンテナンス性です。KA-RC-1は、非常にシンプルな設計となっており、特許出願中の上部サスペンション・システムの取り外しは、持ち上げるだけの簡単設計。現れたタンク部は水で洗うのも、布などで拭く事も容易です。
もちろん、汚れた水は本体右下のレバーを回転させるだけで、ホースから排水され使いやすさも抜群。日本専用バージョンは、誤ってレバーを操作しても水をこぼさないための排出口キャップや、拭き上げを行ったレコードを立てておく為の、レコード・ドライスタンド(Arte製)も付属しています。
■ Kirmuss Audio “KA-RC-ACC3”
ご要望を多くいただいておりました、12インチLPを3枚同時に洗浄できるKA-RC-1のオプション”KA-RC-ACC3″が遂に登場です。
KA-RC-ACC3を追加することで、12インチ×3枚と、7インチ×1の合計4枚が同時に洗浄可能となります。もちろん4枚同時に洗浄を行っても、強力な超音波による洗浄能力が落ちることはありません。
※KA-RC-1をお持ちの方へのオプションとなります。