■MEMS MEMS Clock Oscillator
従来のVCXO(水晶発振器)クロックではなく、Playback Designs カスタムメイドの MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)クロックを新採用。衝撃や振動等の外部要因に対する耐久性の向上に加え、電気的ノイズの多い条件下でも高い精度を保ち、高音質化に貢献しています。
■PDFAS Playback Designs Frequency Arrival System
D/A コンバーターの多くは、入力されたデジタル信号を PLL 回路によってクロックと同期を取り、デジタル信号を補正しています。ここで大きな障害となるのがジッターの存在です。回路内のジッターが取り切れないと、その後もずっとジッターを含んだデジタル信号を扱う事になってしまいます。ジッターの存在が音質を悪化させるのです。一方、Merlot DAC は PDFAS を採用。PLL 回路は使用せず、Andreas Koch が開発したオリジナル・アルゴリズムで信号処理を行うことにより、ジッターの無いデジタル信号を取り出すことに成功しました。PLL 回路を使用しない為、高価な外部クロックは必要ありません。Merlot DAC にジッターの多いデジタル信号が入力されても、この PDFAS 回路によってジッターを取り去ったデジタル信号に生まれ変わります。
■FPGA Field Programmable Gate Array
既存の DAC チップを使用して D/A 変換を行うのではなく、FPGA を採用し、Andreas Koch 自らが考案した独自のアルゴリズム・プログラムから成るデュアル・ディスクリート構成の D/A 回路により D/A 変換を行います。ディスクリート構成の DAC は大変高度な技術が必要となるため、本体の価格が非常に高価になってしまいます。Merlot DAC は決して安価な製品ではありませんが、Andreas Koch がデザインしたディスクリートで組まれた DAC を搭載した製品であること、そしてサウンドパフォーマンスを体験していただければ、価格には納得していただけるはずです。
■Digital Input
DSD11.2MHz に対応するために USB と PLAYLINK のインプットを新たにデザイン。PCM384kHz/32bit と DSD 11.2MHz まで対応となりました。PLAYLINK は独自の光インターフェースであり、同社製品との完全な同期を可能とし、アースラインの分離が最高の音質を実現します。 ※DSD11.2MHz は Asio 方式のみ対応。
■Analog Signal Path
アナログ信号はインピーダンスマッチングしたディファレンシャルフィルターを通過してローインピーダンスでワイドレンジな増幅回路に送られます。また、Playback Designs の傑作 SACD プレイヤーであるMPS-5LTD とほぼ同レベルのディスクリート構成 Class A/B アンプを採用。数々のデジタル技術と相まって、透明感あるクリーンなサウンドを実現しています。
■DSD convert
SACDはもちろんのこと、44.1kHz/16bit のCDや外部デジタル入力をも、全て 5.6MHz(48kHz 系では6.1MHz) の DSD に変換されます。DSD 信号に変換される事で、通常の CD や PCM データにおいても、DSDならではのアナログ音に近い、しなやかで自然な響きをもつサウンドに生まれ変わります。
■Power Supply
カスタムメイド・トロイダルトランスを用いたリニア電源を新たに開発し搭載。このトロイダルトランスには最新の電磁シールドが施されており、高周波ノイズを完璧に抑えています。
■Headphone Amplifier
Merlot DAC は極めて精密なコントロールをもつディスクリート構成のヘッドフォンアンプを搭載。高級なヘッドフォンアンプを購入する必要はありません。THD0.0028% 以下を誇り、オートバイアス機能を搭載すること で A級アンプに匹敵するリニアリティを実現。フロントパネルに搭載した高品質ボリュームによって、アナログボリューム・コントロールが可能です。
■Recording Feature
Merlot DAC はレコーディング機能を搭載しています。Playback Designs のソフトウェアを使い簡単に USB を通してPCへの録音が可能です。