■UFPD Ultra Fast Power Device
これまでClass-Dアンプやスイッチング電源はHi-Fiオーディオとしてのクオリティを問われた際、音質面で不利だとされてきました。これは歪みが 発生する最も大きな要因の一つである出力部のフィルターを、適切なフィードバックによってコントロールできていない場合、スピーカーのインピーダンスの変 化により音質面に悪影響を及ぼすからです。
トランスを使用したA級やAB級アンプ等とは違い、スイッチングアンプで微小信号の増幅を行う のは非常に困難です。しかしこのUFPDはフルレンジフィードバックを可能とする技術で全帯域にわたって変動の無い様、常に26dBのフィードバックをか ける事で、パルス出力の歪をほぼ完璧に排除しさらに安定した出力を取り出す事に成功しました。
起動時に「過電流」 「クリッピング」「非常にスピーディーな立ち上がり時」等の、アンプに起きているあらゆる現象を正確に把握してフィードバックを行い、安定的にアンプをコ ントロール。フィルターの出力の変化を正確に感知して、全帯域にわたってその変化に応じたフィードバックを行います。この正確な全帯域でのフィードバック コントロールにより周波数、スルーレート、大きなインピーダンスの変化にも対応し、全周波数帯域においてどのようなスピーカーの負荷変動にも安定・正確に コントロールします。
UFPDの回路構成はディスクリート構成でスイッチング回路とその後のフィルターを構成するのではなく、フィード バックを行う形式を採用しており、一つのデバイスでアンプ回路とフィルターを一体型にして装備。これにより高速かつ広帯域で負荷変動に影響されないフィー ドバックが可能となり、超低歪で非常に正確な再生を可能にしています。
■PFC Power Factor Control
Primare独自の優れた電源回路です。PFCはPower Factor(力率)の制御によって電源電流をメイン電圧と同一周波数・同一位相の正確なサイン波になる様に制御し、高調波や電磁波妨害を低減。PFCを 搭載したPrimareのアンプと同じ電源に接続される他の機器にも影響を及ぼさない効果もあり、非常にクリーンな電源環境によりシステム全体での電源環 境を向上。音質にも貢献します。
■Preamp stage プリアンプステージ
オペアンプにBurr-Brown OPA2134とAnalogue Devices AD8512を使用したプリアンプステージを構成。ゲインをアンバランスRCA/30dB、バランスXLR/24dBで維持し、入力インピーダンスも15kΩで安定させています。
■Component parts 高品質パーツ
金メッキRCAアンバランス入力端子やハイクオリティスピーカー端子など厳選した高品位パーツを使用して音の純度を追求。