Dirac Live®は Dirac Research によって開発された特許取得済みのルーム補正技術です。基本的なルーム EQ とは異なり周波数応答だけでなく、室内のスピーカーのインパルス応答も補正します。市場で入手可能な最先端のルーム補正技術として、Dirac Live は真のインパルス応答補正を提供し、他にはない方法で個々の声部や楽器の深さ、位置、およびサウンドの違いをより明確にしています。Dirac Live は複数の測定とミックスフェイズ補正を使用して、以前は不可能であったような低音、初期反射の低減、共鳴やルームモードの低減など、自然で現実感のある透明なサウンドを実現します。
■限定帯域幅サブスクリプション SPA25 Prismaの購入時には、帯域幅が500Hzまでに限定されたルーム補正を可能とした基本的なDirac Liveの「Dirac Live Room Correction」が使用できます。測定時にはターゲットカーブがスピーカーのパフォーマンスに基づいて自動的に生成されますが、500Hzまでの範囲内で調整できます。
■フル帯域幅サブスクリプションにアップデート可能 別途Dirac Live Online Store(https://www.dirac.com/)にて、SPA25 Prisma のFull Bandwidthライセンスを購入することにより、フルレンジ(20Hz-20kHz)での補正を行うことができ、マルチ・チャンネルシステムのターゲットカーブを完全に制御することができます。
■DIRAC LIVEの補正技術 【インパルス応答補正】 スピーカーのインパルス応答は、音の明瞭さ、ディテール、すべての空間的側面に影響します。Dirac Live は、1 つのポイントだけでなく、リスニングエリア全体のインパルスレスポンスを実際に測定し修正する点で独特です。Dirac Live は、測定位置全体にわたる一貫した問題に焦点を当て、これらの異常を修正することにより、より迅速な減衰時間を達成することができます。Dirac のインパルスレスポンス補正は、個々の声部や楽器の深さ、位置を改善し、音色の違いをより鮮明に再現します。
【混合位相補正】 スピーカーに搭載されるユニットは個々に位相が異なりますが、多くのルーム補正ソリューションでは室内の音響インパルス応答を物理的に最適化できない最小位相(ミニマムフェイズ)および直線位相(リニアフェイズ)のルーム補正しか行えないものがほとんどです。この方法ではマイクが測定したピンポイントの位置のサウンドしか補正できません。ユーザーが座る位置は毎回微妙に変り、その微妙な変化はユーザーの耳に届く音にとっては大きな差となるのです。このため、Dirac Live は混合位相補正(混相フィルター)を使用しています。複数の測定位置を使用して、音響問題を正確に見つけて修正することができます。この測定データは、時間領域における直接波と初期反射を最適化するために使用されます。複数の測定により、特定のゾーンだけでなく、リスニングルーム全体の音質が向上するのです。