前回はブラジルの音楽のことについて書かせていただきましたが、そんな音楽とともにもうひとつご紹介したいのが、ブラジル料理!
音楽関係ないじゃんって感じですが、ブラジル音楽のそばには必ずおいしいブラジル料理もありますので自信を持って書かせていただきます。
と書いてる横で「ブラジル料理なんてあるんですか?」と言ってくる後輩がいるので、そんな人のためにも、と奮起しております。
前回のブログで書いたのですが、私はサンパウロ州の海沿いのサントスという街に住んでおりましたので、そのあたりで食したものを中心にご紹介したいと思います。
◆Churrasco(シュハスコ)

日本にもレストランがあるのでご存知の方も多いと思いますが、ブラジリアンBBQです。日曜日にお家の庭でやったり、シュハスカリアという専門のレストランがあったりします。
レストランは基本食べ放題で、くし刺しにされた色んな種類のお肉を持った人がテーブルに回ってきて、お肉をスライスしてくれます。部位によって味が違うし、パイナップルとかもあってかなり楽しめます。
バイキングのようなサービスもあって、サラダやご飯ものなんかも自由に食べられる仕組みです。
◆Feijão(フェイジャォン)
もうほぼ毎日食べます、誇張なく。
簡単に言うとお豆のスープでしょうか。家庭によってちょっとお肉を入れたり玉ねぎなんかの野菜を入れたりもしますが、豆は絶対です。
ちょっとしょっぱい感じに仕上げてご飯にかけて食べるのですが、これがおいしいんです。
毎日食べるのに全然飽きないんです。
お米は日本とは違い、ニンニクとお塩とオリーブオイルで味をつけて炊き上げます。
このお米に本当に合うんです。おかずはお肉なことが多いですが、お肉にもピッタリなのです。
◆Feijoada(フェイジョアーダ)
Feijãoの進化系といいますか。
お豆に加え豚肉の様々な部位やソーセージなどを一緒に煮込みます。Feijãoは普段の食卓にあがりますが、Feijoadaは特別な日に食べられるものです。
日本のブラジル料理屋では、必ずといっていいほど食べられると思います。

◆Coxinha(コシーニャ)

ブラジル風のコロッケです、愛してます。
タピオカの原料でもあるキャッサバ芋を使用しているのでもっちりとした食感、中にはほぐしたチキンが入っていてケチャップをかけて食べます。
ブラジルは学校が半日制なのですが、私の通っていた学校には小さな売店があって、帰りに友達とそこに寄って帰るのが日課になっていました。その売店にCoxinhaがあって、ほぼ毎日食べておりました。おいしすぎます。
◆Pastel(パステウ)
簡単に言うと、揚げ餃子のような感じでしょうか。
中身は味のついたひき肉やチーズ、ハムなどが入っていますが、何でも好きなものが入れられます。
屋台のスナックのような感じで買えますし、家でも簡単に作れちゃいます。
我が家の冷蔵庫にもPastelの生地が入ってます。笑

◆Estrogonofe(イストロゴノフィ)

ロシアのビーフストロガノフがブラジル風になったお料理。
元はデミグラスソースと生クリームで作られますが、ブラジル風は生クリームにケチャップを加えるので、色が薄いオレンジ色になります。お肉は牛や鳥を使うことが多いと思います。
見た目には不思議な色なんですが、これが濃厚で美味しいんですよね。
この写真のご飯の横にあるのがBatata Palha(バタータ・パーリャ)という細切りポテト?ポテチ?これが美味しくて!
ホットドッグに入ってたりもするんですが、食感も味も最高なんです。日本でも売ってほしい…。あるのかな?
◆Pão de queijo(パォン・ジ・ケイジョ)
チーズパンですね、名前のままです。
これもキャッサバ芋が使われていて、もちもち食感です。
外側がちょっとカリッとしていて、中身もちもちという何とも魅力的なパンです。ブラジルの食材が買えるお店とかに、チンするだけで食べられる冷凍の商品とかがありますので、ぜひお試しください!
ポンデリングのアイデアの基にもなったらしいですよ。

◆Moqueca(ムケッカ)

これはサンパウロ周辺ではなく、北部のバイーア州の料理です。魚やエビなどの魚介類と野菜などが入ったシチューです。元々は南部の料理らしいのですが、私はアフリカ料理の影響を受けたムケッカ・バイアーナしか食べたことありません。パーム油、ココナッツミルクが入っているのが特徴です。
一度食べるとすぐにまた食べたくなるほどおいしいです!
有名どころばかりですが、絶対外せないものばかりです。
ブラジルは移民の多い国なので、それぞれの家庭で出てくるメニューも違ったりします。
私のホストファミリーはポルトガル系だったので、ポルトガルでよく食べられるバカリャウ(鱈)のお料理が出ました。
それで思い出しましたが、サンパウロはイタリア系移民の方が多くピザ屋がものすごく多いです。ナポリ系のピザだけどブラジル独自の発展をしていて、パルミット(ヤシの新芽)やカラブレーザというソーセージなど独自の具がたっぷり乗っててすごくおいしいのです。
なんとブラジルに着いて初めての食事はピザでした。そして誕生日もピッツェリアでお祝いしてもらいました。
私の周りのブラジル人は口をそろえて「ブラジルのピザは世界一美味しい!」と言ってましたが、私もいまだにそう思ってます。(ちゃんとイタリアでもピザ食べてきましたよ!)
長くなってしまいましたが、ちょっと番外編。
料理そのものではないのですが、優秀な付け合わせを。
◆Molho Vinagrete(モーリョ・ヴィナグレッチ)
「お酢のソース」という名前です。トマト、パプリカ、きゅうり、玉ねぎ、イタリアンパセリなどの色どりのよいお野菜にオリーブオイルとワインビネガー(私はレモンも入れます)を混ぜるだけ!お家で簡単に作れます。
これとお肉の相性のいいことと言ったらもう。
あっさりしていていくらでもお肉を食べられそうな気さえしてきます。

◆Farofa(ファロッファ)

写真を見ていただくとわかるように、粉です。
何の粉かというと、キャッサバ芋です。また出ました。
その粉をバターや玉ねぎやニンニクなど、お好みの食材と一緒にローストしたものです。これもお肉やフェイジョアーダなどにかけてご飯と一緒に食べるのです。最初は謎の粉だと思ってましたが、いつの間にかないと物足りなくなってしまう不思議の粉です。食感もいいんですよね。
あぁ、とっても盛りだくさんになってしまいました。
本当はまだまだ紹介したいお料理はたくさんありますし、スイーツ編とかお菓子編もおもしろそうです。
最近はブラジル料理のお店も増えてきたように感じます。本当に美味しいので、食べたことのない方にはぜひ一度試してみてください!
ブラジル料理のお店では、前回のブログに書いたようなブラジル音楽もたくさん聴けると思いますよ。
無理やり音楽に結びつけたところで、今回は終わりにしたいと思います。
長々と読んでいただき、ありがとうございます!