たまに見に行きたくなるサイトの中で、
「一枚の絵で見事に表現しているおしゃれでセンスある映画ポスター」
というのがあります。
http://makemyself.blog64.fc2.com/blog-entry-675.html
例えばこのポスター

ユージュアル サスペクツという映画を観たことのある方ならわかると思うんですけど、
少ない情報と印象的な色使いで、映画のあのラストシーンを見事に表していますよね。
日本で公開される時の映画のポスターってどうしてこんなにダサくなってしまうんだろうと
辟易してしまうんですけど、映画も売らなきゃいけないし、できるだけ情報を詰め込まないとみんなに伝わらないんでしょうね。
そんな中で、A24の映画なんかはやっぱりポスターもセンスいいなあと思います。
年を重ねていくにつれ、音楽やアートもミニマル(最小限)なものを好むようになっていくのかなと感じるのですが、例えば音楽であれば音数や展開があまりないのに豊かな感覚を得られるもの、絵で言えば、真っ白なキャンバスに線が1本だけとか、シンプルなコラージュアートみたいなもの。建物はバウハウスのようなミニマル建築にグッと来たりします。
僕のトラックメイクも、昔は単に音を重ねて重ねて、より豪華に、より音圧を上げて、ということをしていたんですが、最近は意識的にそう言った曲を作る時以外はなるべく引き算をします。一度出来上がった作品から、余計な贅肉を少しづつ排除していくと、その作品の本当の姿が見えてくるような気がします。
「Less is more(少ないことは豊かである)」
— ミース・ファン・デル・ローエ
建築家のミースさんの言葉ですが、芸術というものは突き詰めていくと人によってはそっちに行き着く事もありますよね。
日本では大正時代から、北園克衛さんというアーティストがいました。
彼はアートの中の「余白」というものを大切にされていた方で、 日本のミニマルなアートシーンを牽引されてきました。

今見てもクールですよね。
余白や比喩というものは、受け取り手の想像力を掻き立ててくれるものなのです。
というわけで、NASPECのオーディオで聴きたいミニマリズムを感じる音楽10選です
Reich: Electric Counterpoint – Fast / Pat Metheny
ミニマルミュージックの巨匠、スティーブ・ライヒの名曲を
盟友パットメセニーが再カバーしたものです。
Turn Turn / Sketch Show
細野晴臣と高橋幸宏のエレクトロニカユニット。
幸宏さんのVOがセクシーです。
Mind the Gap / Roger Eno
アンビエントミュージックの巨匠、ブライアン・イーノの実弟
ロジャー・イーノの美しいアンビエントクラッシック。
Hallogallo / Neu!
クラウトロックの大家、NEU!のモータリックなビートもミニマリズムですよね。
Sweet Sticky / Theo Parrish
ソウルフルなサンプルだけどワンループを基調としたミニマル。
セオらしいダウンビートなダンストラック。
Pink Basement / Tony Algo
全然詳細分かりませんけど、こういう落ち着いたミニマルテクノは大好きです。
Fehrplay / Yoyogi (Extended Mix)
全然詳細分かりませんけど、こういう攻撃的なミニマルテクノも大好きです。
Data.Matrix / Ryoji Ikeda
”粒”を音楽にするという究極のミニマリズム。
Sculpture / Skalpel
ボイスサンプリング、ジャジーでミニマルなループ、鳴り続けるドラムの金物
が美しい最高の1曲。
M00n / DJ MOTIVE
ディズニーランドって見方を変えればただの悪夢の世界だよな、と思って作ったアルバム”DIZNICA”からの曲。
このアルバム気に入ってます。
この至極のミニマルミュージック達を是非
Bronze 50-7G で聴いてみてください。
余白の境地に辿り着いたアーティストの頭の中を覗けるかも知れません。
あれ、今回のコラム、いつものめんどくさいこじつけとかなくて、やけに余白の多い、シンプルなコラムだなと思った方もおられるかも知れません。
コラムや文章もやっぱりミニマルな方が人の心に届くんじゃないかと気がついたんです。
今までダラダラとマキシマリズムな長文を、すみませんでした。 これからもよろしくお願いします。
お詫び
アルバムリリース後、多忙につき、今回はシンプルなコラムになりました。
嘘をつきました、ごめんなさい。
みなさん、言い訳や謝罪ほどミニマルに。
DJ MOTIVE
aLFFo Sounds

DJ MOTIVE /deadbundy/P.C.M
DJ/PROCUCER
アルバム”CURE”がiTUNESのHIPHOPアルバムチャートで最高1位。2008年インディーズHIPHOPベストアルバムHIPHOP, TECHNO, ELECTRONICAなど縦横無尽な作風が特徴。フランスのファッションブロガーGarance Doréが制作したクリスチャン ディオールのweb用ショートムービーにmomigaiの「whales」「senaka」が使用される。
3rd ep 「seaside」はUKのダウンロードサイトHTFRのチルアウトチャート3位。別名義のユニットdeadbundyはcalm、藤原ヒロシなどから支持。ドイツのレーベルHELL YEAHより12’「Lorenz/deadbundy」発売。2020年フリースタイルダンジョンのモンスター裂固とアルバム「omniverse」伝説的なジャズトランペッター近藤等則との共作 “ZEN” 発表。2022年よりテクノアーティストの名義である “P.C.M” 開始REMIX、CM音楽、サウンドトラックなどコラボレーション多数。
instagram
djmotive.deadbundy