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どこにもない機能を備えたDSDメディアプレーヤー

オーディオ評論家: 角田郁雄

 

 

私は機会あって、3回ほど、プレイバックデザインズのアンドレアス・コッチ氏(Andreas Koch)に会っている。

 

いつもコッチ氏に感じることは、常にインテリジェンスを感じさせ、過去の経験をもとに、さらに新しい技術を深く、時間をかけて追求し、愛用者が使いやすいモデル開発していくことだ。

MPS-5やMPD-5にしても、あまりマニアックにならず、使いやすさも考慮し、(そのリモコンも)シンプルで洗練されたデザインに仕上げていることも特徴だ。

しかも、SACDはもちろんのこと、外部デジタル入力も全て、5.6MHz(48kHz系では6.1MHz)のDSDに変換するという特徴のほか、デジタル伝送上で発生するジッターを皆無にしている。

このブランドでは、多くのモデルを備えているわけではないが、最新モデルであるMPS-3、MPD−3にしても、現在まで培ってきた技術が投入されているのである。

 

 

ところで、2年ほど前に、コッチ氏に会った時、彼から「MPS-5に新しい特徴を加えるとしたら、何が良いかな?」と提案を受けた。

私は即座に「PCからUSB伝送で、DSDが再生できることだ。」と提案した。

コッチ氏は即座に「やって見よう。」と答え、その後、メールで幾度かやりとりをし、1年もたたずして、DSD伝送のめどがついたと言っていた。

その後、問題となったのは、どこのミュージックプレーヤーが対応してくれるかであった。

最終的にはPure Music Playerで再生することになり、私は、昨年、アップグレード直前のオプション、USB-Xを接続し、テストを行った。初めてのミュージックプレーヤーであり、MacのInteger modeが成立しないと再生ができず、結構、手間取ったが、何とか再生できた。(現在ではDSDネイティブ再生、DoP再生の両方に対応)

 

 

その瑞々しく、レンジの広い音には実に感動したが、同時に感じたことは、耳に優しい、自然なアナログ音が、MPS-5のSACD再生と同様に聴けたことである。

これは私が通うマスタリングセンターのカスタムメイドのSTUDER A-80マスターオープンテープレコーダーを思い出させるサウンドだ。

またノルウェーの2Lの352.8kHz/24bitの音源も簡単に再生できた。 この音楽の躍動感も半端なものではない。

こうして、MPS-5、MPD-5、そして新しいMPD-3、MPD-3はハイレゾ音源をPCで再生できる素晴らしいメディアプレーヤーとして進化を遂げた。

 

 

さて、今年になりコッチ氏は6月に来日。 久しぶりの再会だ。

オーディオ誌の取材の後に、ちょっとディナーを楽しみ、翌日は私のリスニングルームに来てくださった。

その日はダイアナ・クラールの同じアルバムのLPレコードとSACDを交互に再生し、MPS-5が、いかにアナログ音に近いかを語ったりした。

またe-ONKYO MUSICが配信するワレリー・ゲリギエフ指揮LSOのマーラー交響曲第3番を再生すると、冒頭の床をハンマーで打ちつけるかのような強烈な大太鼓や、鮮やかで、倍音豊かなブラス群の音に、コッチ氏自身も感激していた様子だった。

さらに穏やかな弦パートの旋律を聴くと、DSDならではの音の柔らかさ、しなやかな自然な響きに対し、これがDSDの良いところだと語っていた。

 

 

ちなみにモデルの全てにバーブラウンやESSなどのDACチップを使用せず、CD、外部デジタル入力信号などのPCM信号は全て、5.6MHzまたは6.1MHzのDSDに変換され、ディスクリート構成のアナログ出力回路(ローパスフィルター)を通して、アナログ出力される。

これはDSD変換の基本原理そのものだ。この点について、コッチ氏は、「いろいろとDACチップを試したけど、自分としてはこれが、一番ナチュラリティーが高く、理想的で、将来のアップグレードもしやすい。」という。カタログに記載されていないことも、紹介しておこう。

 

 

私は以前、オーディオ誌で、MPS-5のデジタルボードを外し、このアナログ回路を解説した。

DSD信号はこのローパスフィルターを通す前にパルスの先頭値をフリップ・フロップ回路で、きちんと揃え、オン・セミコンダクター社のコンプリメンタリートランジスターを使ったディスクリート構成の強力なアナログフィルターにより出力される仕組みになっているのである。(このトランジスターは放熱のために、ぶ厚いアルミ角材で、強固に固定されている。)

 

 

さらに今回、コッチ氏は、「全てのデジタル信号はFPGAで5.6MHzまたは6.1MHzにアップアンプリングするが、このアナログフィルターを通す直前には、さらに4倍の22.4MHzまたは24.4MHzにアップサンプリングしている。」と説明を加えてくれた。

これは超高密度であり、MPS-5の空間性や解像度の高さに貢献すると同時に、格別に情報量が多く、自然な音の階調を見るような倍音の豊かさは、このFPGA技術がコアになっているのだと確信させられた。

 

 

 

最後にコッチ氏は、

「いつでも、アップグレードでき、長く愛用されることも、モデルづくりで大切な要素だ。」

と語っていた。

 

まだ、MPS-5、MPS-3プレーヤー聴いたことのない方はぜひ、一度この音を聴いて欲しい。

新しいDACを求めている方はMPD-5、MPD-3は、その候補の一つになるかもしれない。

これもぜひ、聴いて欲しいと思う。まさにプレイバックデザインズのモデルはDSDメディアプレーヤーと言えるであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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