2年ほど前ですが、
田坂広志さんという方が書いた”死は存在しないー最先端量子科学が示す新たな仮説”という本を読みました。

以下、解釈が間違っていたらすみません。
一部の量子物理学者が提唱しているらしいのですが、なんでも宇宙には”ゼロポイントフィールド(量子真空)”※以下ZPFという
なる場所が存在していて、そこはこれまでの宇宙の全情報が「波動情報」として「ホログラム原理」で記録されているエネルギー地帯であるという仮説で、人間は死ぬと意識が全てそこに帰結し、次にまた現世に転生するまでの間、無限の情報のゆらぎの中で再構築されるというのです。
”インターステラー”というSF映画にも終盤、”図書館”が出てきて、図書館を通じて地球とコンタクトを取るというシーンがありましたが、これはそのメタファーなんじゃないかと、
そしてとうとう仏教の輪廻の概念に科学が追いついたのかもしれないとワクワクしました。
「この世に偶然は存在しない」という心理学者のユングの提唱する”シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)”
というのも、もしかしたら、
ZPFという”宇宙の図書館”
が我々の意識と現実を繋いで、意識と現実を共時させている可能性が
あるのではないかという説もあるのです。
実際ユングはパウリという量子力学者と共同で心理的な出来事(心)と外的な出来事(物理世界)との非因果的なつながりを研究していました。
(僕は特別スピリチュアルや科学やエセ科学や宗教に興味があるわけでなく、ユングもZPFもその全てを信じているわけではなくロマンとして楽しんでいます)
2025年6月25日MOTIVE名義のニューアルバム
「BIRD MUSIC」がApple MusicやSpotifyなどのサブスクリプション、CDで発売されます。
BIRD MUSIC/ DJ MOTIVE
01.Crows
02.Go Wild
03.Kikyu
04.Yakou
05.Tori
06.Squer
07.A Bird Song
08.Poppy Bird
09.Hummingbird
10,Bird’s Delight
11.Mother Goose
12.Anym
13.Tori No Souretsu
14.Bird Anthology
15.Capitalism’s Slave feat. 伊勢谷友介
CD Only
16.Yakou No Futari feat.Levelcore MC’s

”ピアノと鳥”というテーマで作ったこのアルバムはシンクロニシティの連続によって出来上がりました。
・2023年、坂本龍一さんが亡くなり、彼の作品を聴き直し、弾けないピアノを少し練習するようになった。
・その矢先、2025年7月3日に発売されるゲーム、「ソフィアは嘘と引き換えに」のサウンドトラックを依頼していただき、クラシックっぽいピアノ音楽に挑戦することになった。
(楽譜も読めないのに)
・同時期、実家に帰った時、昔読んだ手塚治虫の「鳥人体系」という漫画を引っ張り出して再読した。

・その後、偶然いろいろな野鳥の声だけが入った音源を手に入れた。
・俳優の伊勢谷友介さんと久しぶりに再会し、彼の部屋に飾ってあった自作の詩が、「鳥人体系」の物語とリンクしていた為、無理を言ってポエトリーリーディングで参加していただいた。
どうですか。シンクロニシティ(共時生)ですよね。
シンクロニシティってこじつけのことなのかもしれません。
それでは2回にわたって曲解説をしていきます。
多弁なアーティストって好きじゃ無いんですけど、そうも言っていられないので..
多分無意識に(または共時性で)影響を受けたであろう曲も載せていきます。
01.Crows
シンプルなピアノとボーカルとギターの曲ですけど気に入ってます。
声はピッチシフトという機能で変えています。
ビートルズのBlackbirdみたいなシンプルで静かな曲のイメージです。
Blackbird / The Beatles
02.Go Wild
渡り鳥についての歌。
渡り鳥ってハードボイルドですよね。
あんなに渡っちゃうんですから。
ハードボイルド作家、レイモンド・チャンドラーが作り上げたキャラクターで、ハードボイルドの代名詞、フィリップ・マーロウが登場する小説のタイトルやセリフから
詩を書いて歌いました。別れの歌です。
deadbundyのドラム、アズさんもお気に入りの曲です。
夜の高速道路とかで聴いてほしいです。
Papa / Eddie Chacon
03.Kikyu
aLFFoにその日偶然いてくれた仲間達で作りました。
先に作ってあったインストゥルメンタルに
その場で詩を書いて、その場で歌ってもらって、この場でコーラスをつけて。
こうやって偶然(または共時性)曲ができるのは楽しい。
メインボーカルのfucoさんは気球の操縦士だからKikyu。
鳥も気球も空のものであるという偶然(または共時性)。
コーラスとギターのKumaguyくんはARGUSという岐阜のセレクトショップの店員さんでロックのDJです。
ナイトクルージング / Fishmans
04.Yakou
aLFFoのアルバイトをしてくれていたクラシックのピアニストAyuちゃんが映画「渚に咲く花」のサウンドトラック用に弾いてくれた「Yokou」という曲にビートをつけて、鳥っぽく「Yakou」にしました。偶然働いてくれていた従業員がピアニストという偶然(または共時性)。
クラシックの人って小さい頃から死ぬほど練習するのに、生涯続けられる人って一握りで、それがとても悲しいなと思うんです。技術もセンスもあるなら、せめて偶然(または共時性)出会った僕の作品で良ければ、思い出作りにでもなんでもいいから何かやって欲しいなと声を掛けさせてもらいました。偉そうですけど..
Mad Blunted Jazz / DJ CAM
05.Tori
坂本龍一さんの「Hibari」という曲が大好きで、足元にも及ばないのは百も承知ですが
オマージュです。
「Hibari」は現代最高の音楽の一つだと思います。
Hibari / 坂本龍一
06.Squer
オリエンタルなピアノフレーズのエレクトロニカ。
ユニクロさんのCMにこの曲の別バージョンを使っていただきました。
I Citizen The Loathsome / Bob Jaroc & Plaid
07.A Bird Song
最初にシングルカットした曲です。これができたから鳥のアルバムを作ろうと思いました。
サウンドはダブステップとエレクトロニカとジャズ。
突然一斉に飛び立つ瞬間をイメージしました。歌詞の
Earth has few secrets from the birds.(鳥はなんでもお見通し)
というのはWilliam Beebeという鳥類学者の言葉です。
Sorting Things Out (Instrumental)/Garden City Movement
08.Poppy Bird
前作「Skin Music」収録のPoppyという曲のアコースティックバージョンです。
レミ街の深谷彩ちゃんは最も信頼している歌い手さん。
Poppy / DJ MOTIVE
次回に続く
DJ MOTIVE
aLFFo Sounds
※naspec広報より
Spotifyのプレイリストを作成しましたので、よろしければどうぞ。

DJ MOTIVE /deadbundy/P.C.M
DJ/PROCUCER
アルバム”CURE”がiTUNESのHIPHOPアルバムチャートで最高1位。2008年インディーズHIPHOPベストアルバムHIPHOP, TECHNO, ELECTRONICAなど縦横無尽な作風が特徴。フランスのファッションブロガーGarance Doréが制作したクリスチャン ディオールのweb用ショートムービーにmomigaiの「whales」「senaka」が使用される。
3rd ep 「seaside」はUKのダウンロードサイトHTFRのチルアウトチャート3位。別名義のユニットdeadbundyはcalm、藤原ヒロシなどから支持。ドイツのレーベルHELL YEAHより12’「Lorenz/deadbundy」発売。2020年フリースタイルダンジョンのモンスター裂固とアルバム「omniverse」伝説的なジャズトランペッター近藤等則との共作 “ZEN” 発表。2022年よりテクノアーティストの名義である “P.C.M” 開始REMIX、CM音楽、サウンドトラックなどコラボレーション多数。
instagram
djmotive.deadbundy